オメガバース_ハウスルールまとめ

オメガバースに関して個人的に設定している事項が多めなのでまとめました。
他の方のオメガバース設定と異なる点が多分に含まれています。

1)身体要素
第二性…
人類の性別は男女に加え、β・α・Ωの三種の第二性が存在する。妊娠可能な性別は女性とΩ男性。男性とα女性は妊娠可能な性別全ての性別に対し生物学上の父親として性交、及び繁殖が可能。αとΩの人々やその性別を総称してオメガバースと呼ぶ。

β…
旧来的な性別であり、一番人口が多い。(日本の平均では八割程度)オメガバースはオメガバースの両親から誕生しやすい傾向にあり、人口の少ない町村では住民全員がβである場合も多い。オメガバースのフェロモンを感知できない。

α…
男女ともに陰茎を持ち、女性やΩ男性との間に子供をもうけることができる。その数は人口の15%程度と言われており、学力や身体能力が平均より高い傾向にある。医者、弁護士、経営者、スポーツ選手、研究職に多い。周期的な生理現象はないが、Ωフェロモンの影響で強い興奮状態を引き起こす性質がある。また、α自身もΩのみに作用するフェロモンを分泌している。

Ω…
男女ともに子宮を持ち、非常に高い妊娠率を誇る。人口割合は少なく、全体の5%を下回る。周期的に発情状態となり、特殊なフェロモンでαを誘引する。発情時は微熱、倦怠感などを伴い、通学や就業が困難となる場合が多い。αとは対称的に全体の平均より学力が低い場合が多く、20代~50代の第二性別平均年収でαやβを下回っている。

ヒート…
Ωの周期的な発情期を一般的にこう呼ぶ。個人差があるが概ね30日周期で1~5日ほど続く。期間中は軽度の発熱、倦怠感、慢性的な性的興奮を伴い、Ω男性は胃腸の動きが停止し食事、排せつが行えなくなる。周期的な発生の他にも個人の体質により不定期にヒートが始まったり、αフェロモンに誘発される場合もある。

番…
興奮状態のΩの頸を、同じく興奮状態のαが強く噛むことで互いのフェロモンを変化させて互いにしか作用しない特別な番フェロモンに変質する。これを番と呼ぶ。
番化の際に噛んだ傷跡は一定の色で定着し、数十年経過しても茶色く変色するのみで消えることがない。同時に一度番となると他や相手のフェロモンが感知できなくなり、性的に興奮することも出来なくなる。フェロモンの変質を伴う番契約が成立すると元の独身時の状態に戻る=番解消は出来ないため、法的な婚姻関係より番契約が重く取り扱われる傾向にある。
番化した後もΩの定期的なヒートは続くが独身の頃より軽くなる傾向にあり、また、固定の相手がいることでヒートの解消もスムーズに行えるため、一般的にヒートが楽になると言われている。
また、番と法的な婚姻は別の手続きを必要とし、オメガバースが存在するほとんどの国で同性婚が認められている。

オメガバースのフェロモン…
α、Ωはそれぞれに特殊なフェロモンを分泌している。αフェロモンはΩにのみ、Ωフェロモンはαにのみ感知可能で、それぞれ性的興奮を引き起こすなどの作用がある。また、αとΩが番化すると互いにしか作用しない特別なフェロモンに変化する。βはいずれのフェロモンも受容できない。
フェロモンは本来匂いのないものだが、甘い匂いとして認識されることが多い。匂いの種類については食事の匂いや花の匂いに近いなど証言者ごとに意見が異なることから、フェロモンによって得られるリラックス効果や多幸感を脳が好みの匂いに変換して認識している可能性がある。
独身のオメガバースのフェロモンは個人の体質により分泌量が違い、同じ人間のフェロモンでも相性によってあまり感じ取れない場合や、逆に僅かでも濃く感じる場合がある。
フェロモンについては未だ不明な点が多いが、遺伝的に繁殖に適した相手のフェロモンほど鮮明且つ、好みの匂いに感じると言われている。繁殖に不向きな近しい血縁者のフェロモンはごく薄く感じることがほとんどであり、Ωのヒート期間に血縁のαが同じ家で生活してもトラブルに発展する例は少ない。

Ω男性・α女性の生殖器…
出生時点では両者ともβ同様の外見であり、第二性の判別が困難である。
α女性は6歳頃から徐々に外尿道口付近が発達し18歳頃までに男性同様の陰茎が出来上がる。この時、尿道を包み込んだ形で外側に伸び、陰嚢はなく精巣は体内に格納された状態で発達する。
Ω男性は出生時から子宮を持っているが、発達するまでは小さく、他の臓器に隠れるため発見できない。超音波検査等で発見可能になるのは早くても6歳頃から。通常は中学二年生で血液検査による一斉第二性診断が行われるため、特別な理由がない場合は検査は行われない。子宮の発達と同時に肛門内部で枝分かれする形で膣が形成される。普段は膣の出口が閉じた状態で通常の排泄器官として機能するが、発情状態になると消化器が活動しなくなり、膣側のふたが開き、反対に直腸を塞ぐ。この時膣内からの分泌液がふたを直腸内壁に張り付かせる役割をする。女性の生殖器と違い、月経はなく、Ω男性の生殖器を女性の子宮と区別してΩ器官と呼ぶ場合がある。

2)医療
第二性診断…
十五年ほど前から全国の中学校で実施される第二性を判別する検査。当初は中学三年生を対象に行われていたが、近年では二年生の春頃に実施されている。
十二歳以降に血液検査で第二性の判別が可能になり、十四歳頃に95%以上の確率で正確な判定が可能となるため。極度にフェロモンが薄い体質等でオメガバースがβと判定される場合もあり、検査の精度を高める研究が進められている。
採血は各中学校にて行われ、結果は簡易書留で自宅に送られ、本人と家族以外には通知されない。

Ω保護協会…
貧困や犯罪被害件数の多いΩを保護するために設立された団体。全国の市町村に窓口が存在する。
設立当初は犯罪被害の相談受付が主な活動だったが、現在では厚生省所轄の社会福祉法人としてΩ本人やその家族の総合支援を行っている。
一斉第二性診断でΩと判定されると自動的に協会に登録され、判定結果通知に入会ガイドブックと初回の発情抑制剤の支給日についての案内が同封される。
初回の抑制剤支給日以降、90日ごとに抑制剤が支給され、毎年Ω向けの健康診断の案内を送付。協会では定期的な受診を勧めており、受診の結果、薬の処方が変わる場合は医師から協会に変更通知が届き、次回からの定期支給薬の内容が変更される。

発情抑制剤…
Ω向け、α向け、効果の強弱など用途別に数種類の薬が流通しており、医師の処方箋が必要。Ωは第二性診断でΩと判定されると自動的にΩ保護協会に登録され三ヶ月毎に錠剤タイプの抑制剤が無償支給される。
定期支給される抑制剤や、通常処方されるのは錠剤でフェロモン分泌の抑制、鎮静作用がある。副作用は貧血、めまい、眠気、注意力低下など。
緊急時や通常処方では抑制出来ない場合は注射や点滴による効果の強い抑制剤が用いられるが、副作用により強い眠気や倦怠感で日常生活が困難となる。

オメガバースの通院…
オメガバースが第二性に関する理由で受診する場合、総合病院の内科を受診する。第二性を理由にした差別が根強く、特にΩ男性が妊娠出産に関わる問題を抱えても産婦人科を受診しづらいため。初回の診察により適切な専門科目に振り分けられる。
オメガバース科を開設している内科も存在するが、表向きは内科のみ表示し、Ω保護協会の会員向け広報でのみオメガバース科の告知を行っている。

出産…
Ω男性のすべての出産は帝王切開による計画出産である。子宮が妊娠に耐え得る状態まで発達しても骨盤の進化が伴わず、陣痛が起こっても女性のように骨盤が開かず分娩困難のため。過去には分娩困難から長引く陣痛に耐え切れず母子ともに死亡する例が多く、現在も世界的には年間数千件の妊夫死亡が報告されている。
例外的に20週未満の早産で超低体重児の自然分娩が成功した例はあるが、胎児の発育上のリスクを鑑み、女性同様に37週頃まで妊娠状態を維持することが推奨されている。

妊娠に伴う体の変化…
Ω男女が妊娠するとホルモンバランスが変化し、ヒートが起こらなくなる。フェロモンも変化し、αの興奮を引き起こす作用がなくなると見られているが、フェロモンに関しては研究が進んでいない。
Ω男性の子宮は女性同様の役割を果たす一方で、乳房の発達は少なく、乳汁分泌できる男性は少ない。粉ミルクなど母乳の代替品を用いる人類の進化において、乳房の発達は優先されなかったとみられている。

輸血…
オメガバースとβ間の輸血に特別な制約は存在しないが、オメガバースから大量に輸血を受けたβから一時的にフェロモンに似た匂いがしたとの報告がある。

3)歴史
オメガバースの起源…
明確にオメガバースについて綴られた最古の記録は明治時代の男性の出産に関する記録である。特定の人間のみが嗅ぎとれる特殊な匂い等の記述からβの両性具有と区別された。
江戸時代の文献にも男性の懐妊や陰茎を持つ女性が綴られているものが発見されているが、フェロモンやヒートに関する記述がないため研究者の間でオメガバースの記録かどうか論争が続いている。
戦前の男性の懐妊記録は全てが分娩出来ずに妊夫と胎児死亡に終わっている。
オメガバースという名称は戦後に欧米から輸入され、Ωの人権保護が叫ばれるようになった。

Ω保護の歴史…
かつて、ほとんどのΩは出産のための道具のような扱いを受けていた。発情期の様子から現代で言うセックス依存症として迫害され、男女問わず花街に売られた例も多かったと見られている。
昭和末期にも農村に生まれたΩが屋敷に閉じ込められ、意志に反して複数の男性の子供を産まされていたのが発覚して大きな問題となった。
一方で後継を求める一族が妊娠・安産率の高いΩ女性を妾に迎える例も多く、近年でもそうした愛人斡旋ビジネスが横行している。
戦後にオメガバースという名称と共に輸入された人権意識により、Ω保護協会が設立され、ヒートコントロールを含む生活支援や法整備が進められた。これによりΩの犯罪被害やΩの出産件数が激減している。

近年のオメガバース社会…
戦後の社会変化によりΩ保護が進んでいるが、依然として地方町村や高齢者を中心にしたΩ差別が根強く残っている。また、フェロモンの影響でαによるΩ加害も多い。そうした被害からΩを保護するためにΩ保護協会によりΩの管理が行われている。
Ω以外にも、高い地位に就く独身のαをΩが誘惑し混乱しているうちに番化させる犯罪が発生しており、αの間でも自衛意識が高まっている。

Ω支援促進の背景…
戦後にオメガバースの概念が輸入され、オメガバースの存在が広く知られるようになる以前は名家の子息がΩと分かると表向きには死亡したと偽り、遠方に里子に出したり屋敷の牢に軟禁されることが多くあった。戦後に赴任した駐日大使がオメガバース夫妻だったことから、α政治家のΩ妻を中心にΩの人権保護活動が盛り上がった。
当初、諸外国へのアピール目的で上流階級のみが恩恵を受けられるような表面的な法整備が進められたが、活動の中心にいたΩの番が妻の「全てのΩも等しく人間である」という訴えを尊重し支援したことで本質的な制度改革が議論されるようになった。

4)社会
運命の番…
90年代に初めてオメガバースをテーマにしたドラマ「運命の番」が放送され、αとΩの純愛物語が大流行した。
運命の番とは非常にフェロモン相性の良いαとΩのことであり、現実でも稀に飛び抜けて相性の良い相手と遭遇するオメガバースが存在する。しかし、円満な婚約者のいるオメガバースが運命の相手と出会ったことにより婚約破棄したり、相手の経済状況や生活状況を確認せずに出会って数日で番契約を結んで家族が困るなどの事態も発生しており、Ω保護協会より安易な番化に対する異例の注意喚起も行われた。
運命の相手と番うことで家族等に不都合が生じることはあるが、番となった両者は番化したことを後悔することはごくごく稀と言われている。

就職問題…
接客業、サービス業を中心にオメガバースの求人採用を禁止している企業が多数存在し、オメガバース側から差別ではないかという訴えが相次いでいる。
オメガバースの就業困難とされる主な職業としてはタクシー運転手、看護師、個室接客のあるマッサージ店等。就業中に顧客との間でトラブルが発生した場合の対処が困難との理由であるが、オメガバース側は抑制剤の使用やヒート期間の休職対応で回避できると主張している。
ほぼ全ての職種でヒート期間の休暇取得は義務化されており、事業所によってはヒート休暇による勤務時間減少を理由にΩの正規採用を認めない等の問題も抱えている。

Ω風俗…
一部飲食店、風俗店、アダルト産業においてΩのブランド化が進み、高級Ω風俗店等が人気を集めている。しかし実態としてはβ向けにΩのフリをしたβが接客する店舗も多く、Ωも番を持つと退職するために本物のΩが就業している件数は少ないと見られている。
また、Ωの愛人稼業も盛んでΩ専門に愛人を斡旋する業者も存在する。

Ωの貧困…
性別ごとの収入比較ではΩの貧困が目立つ。ヒートを理由とした不採用や、外聞を気にする家族が外に出したがらず自立を阻まれていることが主な原因である。そうしたΩが仕事に困って、もしくは家出した先で風俗業や非合法な仕事に手を染める事案が後をたたず、社会的なΩの経済的自立支援が求められている。

α家系の後継、妾問題…
オメガバース人口は年々増加傾向にある一方でβの結婚率の低下、初産年齢の高齢化が進み、血筋を重んじる一部の上流階級の間で未婚のΩに跡継ぎを産ませる事例が増えている。
そうした出産ビジネス市場で安体の丈夫な子供を安定的に出産できるΩは人気が高いが、倫理上の問題などから度々批判の的となっている。

オメガバースの性犯罪…
異性のフェロモンにより性的興奮する性質のあるオメガバース同士の性犯罪はβ同士の犯罪より多く、Ωは非常時に備えてΩ保護協会を通じ緊急避妊薬を購入することが出来る。
Ω保護協会の調査によるとΩの性被害の相談件数はβの5倍以上にのぼるが、裁判において実際に有罪判決となる案件はごく少数である。
その理由として、Ωがフェロモンで誘惑していないことを証明するのが困難であり、フェロモンによって強制的に興奮状態にさせられた場合にαの心神喪失が認められるため。オメガバースに合わせた社会制度改革が始まってから歴史が浅いこともあり、オメガバースの性被害に関する司法判断は今後の大きな課題である。
Ωの性被害のそうした状況から、Ωの身内による私刑も少なくない。特に平成初期に発生した、被害者Ωと番契約前提で交際していたα男性が加害者宅に放火した事件は世間を騒がせた。この時はΩのヒート期間を狙って自宅に押し入り強制的に番化したのが発端だったが、直接的な放火の引き金は裁判で加害者が無罪判決となったことだと主張している。